【 自然にかつらを使用する 】
かつら(増毛)を使用して希望のヘアスタイルが完成しても周囲から自然に見えないと意味がありません。
サイズ・毛髪・毛色・毛量・ヘアスタイルなど注意点があります。
かつらを自然に見せるには、かつらを自毛のように仕上げることが重要になります。
● 不自然なかつらの特徴
・ かつらの毛髪が綺麗すぎる
・ かつらの毛量が多い
・ 顔とスタイルのバランスが悪い
・ 自毛との境目が分かれている
・ 分け目が綺麗過ぎてしまう
など、不自然に見えてしまうポイントはいくつもあります。
かつら使用者の方は、親族や身近な方からは、『 スタイルがおかしい 』・『 毛が多すぎる 』などと指摘を受けることはあると思います。
周囲の方からは、『 かつらだな 』とわかっていても本人に直接アドバイスをするということは、ほぼないと言えるのが現状です。
逆に『 ヘアスタイルに対しての話題にふれないようにしよう 』などと周囲に気を使わせてしまっていることもあります。
自分でカミングアウトすることも一つの方法です。
周囲に打ち明けてしまうことで、様々なアドバイスをもらうことによりヘアスタイルの自然さを高めることが可能になります。
しかし、カミングアウトできない方が大半かと思われます。
どちらのケースにおいても最終的にはかつら使用者自身のスタイリングテクニックが必要です。
自毛のようなヘアスタイルにするには、自分の好みを優先するのではなく自分にあったスタイル作りをすることが重要です。
● プロが見るポイント
かつら使用者の方は、『かつらを使用しているかどうか?』の見分けができると言います。
実際にかつらを使用すると知識が高くなり自然にかつらを使用出来ていない方を見つけることが可能です。
かつらの専門家は、見極めのポイントがあり、不自然な部分を改善させる努力をしています。
ヘアスタイルに違和感を感じなければ、気に留めることはありません。
自然にかつらを使用するには、ヘアスタイルの様々な点に注意することをおすすめします。
● 自然なかつらとは?
実際にかつらにしたが、本当に自然かは誰もが気になります。
かつら使用者の方は、『 自分は自然なヘアスタイル 』・『 周りにはかつらだとはわかっていない 』などと過信している方が多く、実際は、周囲にかつらだと分かってしまっているが、周りが言ってくれないというケースのほうが多いです。
長期間かつらを使用していると変なこだわりを持ちすぎて不自然なヘアスタイルになっています。
不自然なヘアスタイルにならないように自分のヘアスタイルを見ていただくことも重要です。
● 自然な毛髪とは?
かつらの毛髪には、人毛・ミックス毛など様々ですが、何が一番良いということではありません。
ヘアスタイルや年齢などに応じた、毛の質感(見た目)に仕上げる必要があります。
綺麗すぎるより取扱いは難しくなりますが、傷んでいる毛髪のほうが自然に見えるケースが多いです。
スプレーやワックスなどを部分的に使用するとより自毛に近い質感に見せることが可能です。
部分かつらの場合は、自毛と馴染ませる必要があるため、自毛のクセや質感に合わせることが重要です。
● 自然なヘアスタイル
ヘアスタイルは、相手にどのような印象を与えるかという点では、かなり重要なポイントです。
清潔感がある、オシャレにみせたい、年相応に見せたいなど個々の希望もあると思います。
希望のヘアスタイルが、本当に自分に似合っているのかという点を考える必要があります。
顔立ち、体系、年齢、職業など様々なシーンを考えたヘアスタイルにすることが重要です。
ヘアスタイル以外に黒髪・茶髪・白髪混合など自分にあった毛色を考える必要があります。
● 自然なかつらの毛量
『あの人はかつらかな?』と思われる一番の原因は、かつらの毛量だと思われます。
自毛なら毛量が多くても問題ないですが、かつらの毛量が多いのは、あってはならないポイントです。
『 何歳になっても髪の毛ふさふさ 』ではなく、年齢と共に毛量は徐々に少なくなるほうが普通です。
自毛が薄くならない場合は、白髪に変化しますので、年齢に合わせたバランス感が重要です。
生え際が前すぎたり、毛長が長すぎたりすると毛量は多く見えやすいので注意してください。
● 自然なかつらの分け目
かつらの生え際・分け目・つむじは、自然に見せる上で重要です。
様々な素材があるので、実際に自分で見比べてみて自然に見えるタイプを選択するのが望ましいです。
生え際・分け目・つむじに皮膚素材を使用してるから絶対にわからないという訳でもありません。
撮影の技術と日常では違いがあるということを理解してください。
どんなヘアスタイルでも、スタイルの基点になっている部分が分け目(皮膚感)でありヘアスタイルの一番表面にあるということです。
前髪をあげれば生え際、前髪を下せばつむじというように必ず皮膚部分は、ヘアスタイルに存在しているということです。
分け目の毛量は決して多くありませんので、年齢などに合わせた毛髪密度にしてあげる必要があります。
周囲の方の分け目を見てみると以外に毛量が少ない方が多いことに気づくはずです。
毛髪密度が少ないほうが、自然なヘアスタイル作りが可能です。
● スタイリング方法
かつらを自然にみせるポイントの中で、第一印象を左右する重要な部分になります。
自然なヘアスタイルに見せるためには、ブラシの使い方など少しテクニックが必要な部分があります。
ブラシ以外にもスプレー・ワックスなどのスタイリング剤やドライヤー・ヘアアイロンなどの器具を使用するとより自然なヘアスタイルに仕上げることが可能になります。
自毛でもシャンプー後や起床した際にスタイリングは実施するので、かつらも同じようにスタイリングをする必要があります。
かつらの場合は、痛い・熱いの感覚が自毛と異なりますが、慣れてしまえば希望のヘアスタイル作りが自毛感覚で可能になります。
● 自毛に合ったサイズ選び
かつらを自然に見せるには、自毛を最大限に使用してください。
『 自毛が薄いから 』と全頭かつら(フルかつら)にする場合は、自毛の剃髪などをする必要があります。
希望のスタイルや目的により全頭かつらを選択したほうが良いです。
自然さを重視するなら自毛を活用して部分かつらを使用する方法が最も有効的です。
どのようなサイズやデザインが適しているかは、かつらの装着方法や自毛状態により異なります。
自毛が全くない無毛症、多発型の脱毛症、抗がん剤治療の副作用、イメージチェンジ・女装などでない限りは、部分タイプ又はハーフタイプのかつらのほうが自然なヘアスタイル作りが可能です。
● 装着方法による注意点
かつらの装着方法には、基本的に連続装着または着脱式になります。
連続装着の場合は、トップ・サイド・バック部分の見え方にも十分な注意が必要です。
連続装着の場合は、常時かつらを装着しているため皮脂や汗によるべたつきや臭いなどにも注意していただく必要があります。
ヘアスタイルが自然に見えても臭いやべたつきなどにより不衛生に見えてしまっては意味がありません。
ライフスタイルに合わせた装着方法選びも重要なポイントです。
青山ハイベルでは、お客様の要望を最優先にした専門的なヘアカウンセリングを実施しています。
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